もし自分一人で山にこもっていたなら、
心の問題というのは何も起きません。
一人でいるとき、
私が私である事はそれほど難しくないのです。
でも人間社会の中で生活するとき、
エゴとエゴがぶつかりあいます。
自分が望むことと他者が望むことが
違うことはよくあります。
そんなとき色々な感情が湧いてくるでしょう。
感情は関係性の鏡があってこそ浮上するものです。
怒り・悲しみ・痛み・悔しさ・無力感・・・
そういった感情を自分で感じて
消化できるようになって初めて、
人といても自分自身であるということが、
無理なくできるようになります。
これは自分のわがままを通すということではありません。
何も主張せず自分を抑圧するということでもありません。
極端にふれ過ぎず周りと調和して、
真ん中でバランスをとっている状態です。
今ここにある自分が育っていくと
人といても私が私として凛とある、
そんな感覚が芽生えてくるのです。
全ての人がそのままの自分で
ここにいる権利があります。
私は私のためにここにいる。
あなたのためにここにいるんじゃない。
私は私のためにここにいる。
こんな風にして、相手に行き過ぎたエネルギーを
自分に戻してきましょう。
凛としたパワーが湧いてくるはずです。
自分一人に閉じこもるのではなく、
感情を抑圧するのでもなく、
人の中にいてもあなたらしい花を咲かせられるように、
自分の軸をしなやかに強く、育てていきましょう。
あなたはあなたのまま、ここにいていいのです。